「うま味」ってなんだろう?
応用編
お米・パスタ編
ご飯とパスタにうま味調味料??と思うかもしれませんが、実はおいしさアップにとっても効果的な使い方があるんです。試してみると、うま味調味料の実力を納得してもらえるはず。おすしや炊き込みご飯、ピラフ、パスタがあなたのお得意料理になりますよ!
すしめしの味をまろやかにする
おすし屋さんや割烹のマル秘テクニックがコレ!すしめしの合わせ酢にうま味調味料を加えると、酸味がまろやかになっておいしさもアップ。酢と合わせると少し溶けにくいのでよく混ぜてね。

活用レシピ
ご飯の味を引き立てる
炊き込みご飯の味つけに、ピラフのお米を炒めるときに、うま味調味料をひと振り!でんぷん質の材料とうま味調味料は、味の相性がバツグンにいいんですよ。

ゆでる湯に加えて持ち味を引き出す
パスタをゆでる湯にうま味調味料を加えると、素材の持ち味が引き出されて、味全体が引き締まるんですよ。お湯にとけ出てしまったおいしさをおぎなう役目も! ポイントは塩と一緒に加えること。塩味とうま味がしみ込んで、小麦粉や米の風味が際立ちます。

活用レシピ
お肉編
鶏肉の持ち味を強める
鶏のから揚げやフライドチキン、竜田揚げを作るときには、鶏肉の下味つけにうま味調味料をプラス。鶏肉のくさみをやわらげるとともに、鶏肉本来の味をひきたて、コクのあるおいしさに仕上がります。

肉に味をしみ込ませる
炒めものやソテー、煮ものにする肉の下味つけは、他の調味料と一緒にうま味調味料を加え、手でもみ込んで味をしみ込ませます。下味がしっかりついていると、肉のおいしさが引き立ちますよ。

ゆでる湯に加え、逃したうま味をおぎなう
お肉をゆでるときは、湯にうま味調味料を入れることをお忘れなく。ゆでた時に逃したうま味をおぎないますよ! もちろん、しゃぶしゃぶにも効果あり。

煮込み時間を短縮できる
忙しくてコトコト煮込んでいる時間がない!というときのピンチヒッターが、うま味調味料です。うま味調味料を加えると煮込み時間が短くても“長時間煮込んで寝かせた”ような深みのあるおいしさになるんですよ。

お魚編
冷凍えびをグレードアップ
冷凍えびの独特のくさみをやわらげて、おいしくするテクニックを知っていますか? それは下味つけにうま味調味料をプラスすること。このひとふりで、仕上がりのおいしさが変わりますよ!

魚介のくさみをやわらげる
焼き魚やフライ、煮魚など魚介類を料理するときにぜひ試してほしいのが、うま味調味料の効果。塩などとともにうま味調味料をふってから調理すると、くさみがやわらぎます。さばやさわら、さけなどクセがあって油分の多い魚には特におすすめ。

貝のおいしさを引き立てる
貝類にはコハク酸が多く含まれ、またあさりやはまぐりなど多くの貝類にはグルタミン酸も豊富に含まれます。
うま味成分を豊富に含む貝類ですが、味付けにうま味調味料を使うと、加熱によって素材から流出するうま味が補われ、貝類の持ち味を引き立て、よりおいしくすることができます。

揚げ衣の隠し味に
かき揚げや天ぷらの衣を作るときにうま味調味料を加えると、衣の風味がグンとよくなってプロ風の味になるんです。特に冷凍のえびやいかを使うときは効果テキメン。明石焼きやもんじゃ焼きの生地にも応用できますよ。

お野菜編
青菜のえぐ味をおさえて、色鮮やかにゆでる
小松菜やほうれん草、チンゲン菜などの青菜やアスパラガス、ブロッコリーをゆでるときに、湯にうま味調味料を加えるとゆで上がりが色鮮やかになって、時間がたっても色がさめにくいのだとか。青菜のえぐ味がおさえられてほのかにうま味も加わるから、このひと手間でトリプルの効果。中国料理では、ゆで湯に塩と油、うま味調味料を加えるワザも使われています。

野菜の苦味をやわらげる
レンジ調理にもうま味調味料
あえものやおひたしに使う青菜はシャッキリ感が大切。洗った青菜の水気をきらずに耐熱容器に入れ、塩とうま味調味料をかけ、ふんわりラップをして電子レンジにかけます。取り出してかき混ぜると色がさえ、歯ざわりもシャッキリ。ブロッコリーやさやえんどう、さやいんげんにも応用できますよ。

おいもの甘味を引き立てる
ポテトサラダやコロッケ、マッシュポテト、粉ふきいもなど、じゃがいも料理の下ごしらえはゆでることから。このとき、ゆで湯にうま味調味料を加えると、おいもの自然な甘味が引き立ちます。さつまいもでもぜひお試しください。

手作りドレッシングの味をまとめる
家庭でサラダドレッシングを作ると、なんとなく味にまとまりがなくもの足りなさを感じることはありませんか? そんなときはうま味調味料の出番。うま味が塩味や酸味をまるーくまとめてくれますよ。塩、こしょうと一緒にビネガーに加えてよく混ぜてから、オイルを加えましょう。

酢のものの酸味をやわらげる
酢特有のツーンとした刺激が苦手という方に試してほしいのが、うま味調味料のひとふり。酢のものの合わせ酢や三杯酢、甘酢などを作るときに、プロの料理人は「酢のカドをとる」ためにうま味調味料を使っているんですよ。酢と合わせると少し溶けにくいのでよく混ぜましょうね。

野菜炒めのコクをだす
野菜炒めはスピードが勝負。多種類の調味料をあらかじめ混ぜ合わせておくのは、手ばやく調味するためなんです。この複雑な味の合わせ調味料にコクを与え、ひとつにまとめるのがうま味調味料。特に野菜が主のシンプルな炒めものには効果バツグンですよ。

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