うま味調味料のことなら、ここにおまかせ 日本うま味調味料協会

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準優勝

秋田栄養短期大学
田中ゼミナール

いものこ汁(秋田県)

いものこ汁(秋田県)

このページでは、受賞チームの応募内容・
審査員総評・レシピをご紹介いたします。

受賞者からのコメント

伝えていきたい
いものこ汁

秋田県では里芋の親芋につく子芋や孫いもを「いものこ」と呼び、秋田県横手市や県南地域に住む人々にとっていものこ汁は秋の収穫時期を祝う行事食であり郷土料理で、家庭によって味噌味・醤油味の2種類あり老若男女に愛されています。中学校行事の「なべっこ」は生徒が主体となって調理を行い、先生や保護者も含めてみんなが一体となって楽しめます。また食材は秋に旬を迎える秋田県産食材が多く、収穫の喜びを分かち合うと同時に地域の絆も深めることができ、食を通じた文化の伝承の一つでもあります。地域に根ざした食材や食文化を大切にしながら、郷土料理の奥深さと、県南地域の魅力を存分に感じていただけたら嬉しいです。

郷土料理の伝承と
うま味調味料の可能性

秋田県県南地域に伝わる郷土料理「いものこ汁」は、旬の食材をふんだんに使った家庭の味として、地域の食文化を象徴する大切な郷土料理です。しかし、伝統的な味付けは白飯と一緒に食べることを想定して塩分がやや高く、秋田県は全国的にも塩分摂取量が多い地域であるため、健康面への配慮が求められています。そこで、2種類のうま味調味料を食材ごとに使い分けて38%減塩できました。その他、鶏ガラでだしをとる手間を省く、いものこの下処理や味の染み込み時間を短縮する工夫を考えました。トッピングには祖父母の温かさを表現したいとの思いから、丸い形のあられ菓子「ふくれもち」をのせました。このレシピを通して、減塩への関心が高まっている現代社会において若いうちから健康的な食習慣を身につけるとともに、うま味調味料活用した郷土料理が家庭や学校行事で並ぶ機会が増える一つのきっかけになることで地域文化の継承にも貢献したいと考えています。

審査員総評

  • 伝承性
  • 新世代へのフィット感
  • うま味調味料の活用度

受賞チームの味覚評価結果紹介

伝統的なレシピと減塩レシピ(うま味調味料活用)を比較すると減塩率31%伝統的なレシピと減塩レシピ(うま味調味料活用)を比較すると減塩率31%

うま味調味料の活用ポイント

おいしく減塩するために
工夫したところ

  • いものこに高核酸系うま味調味料を先にまぶし、うま味を染み込ませた
  • 鶏肉に低核酸系うま味調味料を加えることで鶏肉のくさみがなくなり、うま味をアップさせた
  • 鶏肉の量を増やしたことで、鶏ガラで出汁をとらなくてもおいしいスープになるようにした(うま味が強いことで減塩につながる)

次世代に伝えていくために
工夫したところ

  • うま味調味料を加えることで、鶏ガラで出汁をとらなくてもコク深い味わいになり、味全体のバランスをうまく保てるように工夫した
  • 糸こんにゃくを鍋に加える前にうま味を足すことにより、下茹ですることなく糸こんにゃくのくさみを抑えることができ、時短になる

うま味調味料の活用以外のポイント

おいしく減塩するために
工夫したところ

  • いものことせりの量が多い分を調整して、ごぼうや舞茸など香りやうまみの強い食材を追加した
  • 煮込んでから火を止め、いものこに味をしみこませるようにした(冷却過程の活用)
  • みりんで甘みとコクをプラス
  • ふくれ餅を入れることによって、甘みととろみが加わりまろやかになる

次世代に伝えていくために
工夫したところ

  • いものこを皮付きのまま電子レンジで加熱し、皮を手でむけるようにしたことで皮むきの手間を省き、煮込み時間の短縮になる(食材の細胞が柔らかくなり、味が染み込みやすい状態になる)
  • ふくれ餅を入れることによって食感にアクセントを感じられ、見た目も楽しく食べられるようにした
  • 鶏ガラで出汁をとる手間を省き、時短できた
  • 自分の都合の良い時間に調理、余熱を利用して具材を柔らかく仕上げ、煮すぎていものこが溶けることを防ぎ、食べるときに温めることでおいしくいただける

材料

※うま味調味料は、低核酸系うま味調味料、高核酸系うま味調味料を使用。

作り方

  1. いものこはよく洗い、皮に包丁で1周切り込みを入れ、電子レンジ600Wで4~5分加熱する。皮をむいて、食べやすい大きさに切り、高核酸系うま味調味料(A)をもみ込む。
  2. 鶏もも肉はひと口大に切り、低核酸系うま味調味料をもみ込む。
  3. 糸こんにゃくは3cm長さに切り、高核酸系うま味調味料(B)をもみ込む。
  4. ねぎ、ごぼうは斜め切りにし、舞茸は手で食べやすい大きさに裂く。
  5. せりは1~2cm長さに切り、葉と根に分けておく。
  6. 鍋に水を入れ、②の鶏もも肉、③の糸こんにゃく、④のねぎ、ごぼう、舞茸を入れ、鶏肉に火が通るまで煮る。
  7. しょうゆ、みりん、塩を加えて味を調え、①のいものこ、⑤のせりの根を加え、5分煮る。
  8. 火を止め20~30分おく。
  9. 再度温めてお椀に盛り、⑤のせりの葉を散らし、ふくれ餅をのせる。

〈伝統レシピの調理手順〉
①伝統的な作り方では、いものこを電子レンジで加熱せず、生の状態で皮をむき水から塩を加えて煮る
④伝統的な作り方では、ごぼうを入れない
⑥伝統的な作り方では、鶏ガラで出汁をとる(水800mlに対して鶏ガラ1羽)
⑦伝統的な作り方では、みりんは加えない
⑧伝統的な作り方では、時間をおかない
⑨伝統的な作り方では、ふくれ餅は加えない

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