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優勝

栃木すみつかれ部

しもつかれ(栃木県)

しもつかれ(栃木県)

このページでは、受賞チームの応募内容・
審査員総評・レシピをご紹介いたします。

受賞者からのコメント

伝えていきたい
しもつかれ

栃木の郷土料理「しもつかれ」は、平安時代から続く先人の知恵と「もったいない精神」の結晶です。栄養豊富な保存食であり、家族や地域をつなぐ絆として親しまれてきましたが、現代では見た目・香り、調理の手間のために作り手の減少が課題となっています。
私たち「栃木すみつかれ部」は、この1000年続く文化遺産を未来へ守り伝えるため、現代人の味覚に合わせたアレンジや普及活動に取り組んでいます。単なる料理を超え、地域の歴史やアイデンティティそのものである「しもつかれ」を次世代へ継承することは、郷土への誇りと愛着を育むために必要な取り組みであると考えています。

郷土料理の伝承と
うま味調味料の可能性

1000年の歴史を持つ郷土料理を継承するには、伝統を尊重しつつ、現代のライフスタイルや価値観に合わせて柔軟に変化させる視点が不可欠です。私たちは伝統料理が直面する課題を乗り越え、次世代へ文化をつなぐための方策を検討しました。現代の大きな課題は「健康志向」への対応です。栃木県の郷土料理「しもつかれ」は、保存食としての歴史から塩分が高い傾向にあり、これが日常的に食べる文化の障壁となっています。そこで、うま味調味料の活用を提案します。うま味を補うことで、塩分を控えても味のバランスを保ち、美味しさと減塩を両立できます。調査では、うま味調味料の使用により味の調和が向上し、伝統的な調理法に遜色ない結果が得られました。さらに、調理工程の簡略化も重要です。本来1日以上を要する工程を、うま味調味料の活用で約30分に短縮する新レシピを開発しました。時短により、郷土料理は「日常の味」として再び家庭へ浸透する可能性を秘めています。

審査員総評

  • 伝承性
  • 新世代へのフィット感
  • うま味調味料の活用度

受賞チームの味覚評価結果紹介

伝統的なレシピと減塩レシピ(うま味調味料活用)を比較すると減塩率49%伝統的なレシピと減塩レシピ(うま味調味料活用)を比較すると減塩率49%

うま味調味料の活用ポイント

おいしく減塩するために
工夫したところ

  • 本来のレシピでは新巻鮭の頭を使用するが、減塩レシピでは無塩の鮭の切り身を使用し、塩味の補完として少量のうま味調味料を加えた。
  • 本来のレシピでは塩で酒粕の香りを抑えていたが、うま味調味料を使用することで塩分を控えつつ味を整えた。
  • 材料を入れて一気に煮込む伝統的な手法はそのまま残しつつ、最後にうま味調味料を加えることで、煮込み感を活かしながら塩分を控えつつ味のコクを補った。

次世代に伝えていくために
工夫したところ

  • 酒粕の香りや鮭の生臭さを、うま味調味料でやわらげ、食べやすさを向上させた。
  • グルタミン酸ナトリウムによって味にコクと満足感を加え、もう一口食べたくなる味にした。
  • 人参と大根の甘みを引き出すために活用し、素材の良さを際立たせた。
  • 大豆は水煮缶を使用し、塩分を抑えつつ食感を残した。
  • 酒粕の香りが苦手な若者世代向けに酒粕の量を減らし、その分失われるコクをうま味調味料で補いました。
  • うま味調味料を活用することで、煮込み時間を短縮しても味のまとまりと満足感を維持でき、忙しい現代人でも作りやすい料理になりました。また、若者世代への実食調査では、大豆の食感が残っている方が好まれることがわかりました。煮込み時間を短縮したことで大豆の触感をしっかり残すことができた。

うま味調味料の活用以外のポイント

おいしく減塩するために
工夫したところ

  • 本来のレシピでは新巻鮭の頭を使用するが、減塩レシピでは無塩の鮭の切り身を使用した。
  • 調味料をうま味調味料以外入れないことによって旬の野菜の味を引き立てることに成功しつつ、互いの素材のうまみについても感じられるようにした。

次世代に伝えていくために
工夫したところ

  • 大豆は崩れやすい炒り大豆ではなく、水煮缶を使用することによって、食感を残すことができ、食感で満足感を得られるようにした。
  • 酒粕は独特の香りが強すぎないように調整しつつ、風味はしっかり残す分量にした。
  • 伝統的なしもつかれでは、鮭の頭を煮崩す必要があり多くの水分が使われるため、水っぽい見た目で敬遠されがちだった。そこで、鮭の切り身を使うことで水分量を抑え、見た目を改善した。
  • 伝統的なしもつかれは、見た目で敬遠されがちであったため、にんじんの量を増やし彩りが鮮やかになるように工夫した。鮭の切り身の皮を取ることによって見た目を鮮やかにした。

材料

※うま味調味料は、低核酸系うま味調味料を使用。

作り方

  1. 鮭の切り身はひと口大に、油揚げは短冊切りにする。
  2. 大根と人参は洗い、鬼おろしを使用してすべてすりおろす。
  3. 鍋に ②のすりおろした大根と人参を入れてから ①の鮭の切り身、油揚げ、大豆の水煮を入れて中火で20分煮る。焦げつかないようよく混ぜる。
  4. 弱火にし、低核酸系うま味調味料を加えて5分程度煮る。
  5. 鍋の汁を少し取り分けて酒粕を溶かし、再び鍋に戻してよく混ぜ合わせる。

〈伝統レシピの調理手順〉
①について、伝統的な調理手順ではすべての材料をかなり多い分量で煮込むことが多い。新巻鮭の頭も丸ごとのまま鍋に投入し、食べられる柔らかさになるまで鍋で煮込む。また伝統的な食材では大豆の水煮ではなく炒り大豆を使用するため③より早い段階で鍋に入れて煮込む。

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