

このページでは、受賞チームの応募内容・
審査員総評・レシピをご紹介いたします。

栃木の郷土料理「しもつかれ」は、平安時代から続く先人の知恵と「もったいない精神」の結晶です。栄養豊富な保存食であり、家族や地域をつなぐ絆として親しまれてきましたが、現代では見た目・香り、調理の手間のために作り手の減少が課題となっています。
私たち「栃木すみつかれ部」は、この1000年続く文化遺産を未来へ守り伝えるため、現代人の味覚に合わせたアレンジや普及活動に取り組んでいます。単なる料理を超え、地域の歴史やアイデンティティそのものである「しもつかれ」を次世代へ継承することは、郷土への誇りと愛着を育むために必要な取り組みであると考えています。
1000年の歴史を持つ郷土料理を継承するには、伝統を尊重しつつ、現代のライフスタイルや価値観に合わせて柔軟に変化させる視点が不可欠です。私たちは伝統料理が直面する課題を乗り越え、次世代へ文化をつなぐための方策を検討しました。現代の大きな課題は「健康志向」への対応です。栃木県の郷土料理「しもつかれ」は、保存食としての歴史から塩分が高い傾向にあり、これが日常的に食べる文化の障壁となっています。そこで、うま味調味料の活用を提案します。うま味を補うことで、塩分を控えても味のバランスを保ち、美味しさと減塩を両立できます。調査では、うま味調味料の使用により味の調和が向上し、伝統的な調理法に遜色ない結果が得られました。さらに、調理工程の簡略化も重要です。本来1日以上を要する工程を、うま味調味料の活用で約30分に短縮する新レシピを開発しました。時短により、郷土料理は「日常の味」として再び家庭へ浸透する可能性を秘めています。





| A 伝統的なレシピ (1人分) |
B 減塩レシピ (うま味調味料不使用) (1人分) |
C 減塩レシピ (うま味調味料活用) (1人分) |
C 減塩レシピ (うま味調味料活用) 作りやすい分量 2人分 |
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| 材料名 | 分量 | 塩分 (食塩相当量) |
分量 | 塩分 (食塩相当量) |
分量 | 塩分 (食塩相当量) |
分量 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 新巻鮭の頭 | 50g | 2.7g | ||||||
| 秋鮭の切り身 (無塩) |
40g | 0.05g | 40g | 0.05g | 80g | |||
| 油揚げ | 10g | 10g | 10g | 20g | ||||
| 大根 | 300g | 300g | 300g | 600g | ||||
| 人参 | 30g | 60g | 60g | 120g | ||||
| 炒り大豆 | 30g | |||||||
| 大豆の水煮 | 30g | 0.06g | 30g | 0.06g | 60g | |||
| 低核酸系うま味調味料 | 0.5g | 0.15g | 小さじ1/3(1.0g) | |||||
| 酒粕 | 25g | 10g | 10g | 20g | ||||
※うま味調味料は、低核酸系うま味調味料を使用。
〈伝統レシピの調理手順〉
①について、伝統的な調理手順ではすべての材料をかなり多い分量で煮込むことが多い。新巻鮭の頭も丸ごとのまま鍋に投入し、食べられる柔らかさになるまで鍋で煮込む。また伝統的な食材では大豆の水煮ではなく炒り大豆を使用するため③より早い段階で鍋に入れて煮込む。
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