後援:日本栄養士会・農林水産省

12月3日、味の素グループうま味体験館(川崎)に於いて、第一回日本うま味調味料協会主催減塩郷土料理コンテストの授賞式が行われました。協会のオリジナルキャラクターウマミくんも一緒にお祝いしました。

- (後列左より)日本うま味調味料協会メンバー、ウマミくん、審査員の方々
(前列)優勝に輝いた酪農学園大学給食ゼミの皆さん - 日本栄養士会名誉会長中村丁次先生より表彰状の授与
- 優勝チームを代表して酪農学園大学小林道先生より挨拶

- 日本栄養士会名誉会長
中村丁次先生 郷土料理は、その地域の自然と文化に育まれながら、長い年月を通して作り上げられた郷土の誇りです。郷土料理は、地域の人々に愛され続けてきたことはもちろんの事、人々の命と健康を支えてきたのです。皆さんが、このような郷土料理を発掘し、うま味を活用し、より健康的で、よりおいしいものに仕上げられた事は、大変意義深いことです。このような郷土料理を普及させるために、コンテストが年々発展していく事を願っています。
- 鎌倉女子大学 家政学部管理栄養学科
教授 中谷弥栄子先生 郷土料理の枠を超え全国で食べられているものから、限られた地域で大切に食べ続けられているものまで様々な料理がありました。応募作品からは郷土の食への愛情が感じられました。郷土料理の伝承は、時代のニーズに即応することが必要となります。その一つのあり方が今回のテーマのうま味調味料を上手に利用し素材の味を生かした減塩であると考えます。新しい時代に向けての郷土料理のあり方を考える機会となったコンテストでした。
- 長野県短期大学 生活科学科健康栄養専攻
教授 中澤弥子先生 審査に際し、まず、大変うれしく思ったことは、全ての応募書類から、郷土料理への愛情と地域食材を大切にする気持ちを強く感じたことでした。食材や調味料の選択、切り方や調理法、うま味調味料の用い方等を工夫して味や食感を改善し、減塩でよりおいしい郷土料理が創造されていました。本コンテストを通して、創意工夫や新しい発想から創造されたヘルシーな郷土料理が、地域の人々から愛され、普及することを期待します。
- (株)NHK出版「きょうの料理ビギナーズ」
佐野朋弘編集長 応募頂いた料理はすべて、郷土料理の魅力と未来へ向けての伝承を意識したうえでの工夫が成されており、素晴らしいものでした。食材の生かし方、料理の色彩、盛り付け、テクスチャーに至るまで、バランスよく考えられていたと思います。また、郷土料理はその料理がつくられた環境、そこに住む人の生活が反映されてでき上がった文化ですが、その文化背景を十分くみ取ったうえで、未来に繋がる減塩レシピを提案していたと感じました。
- 女子栄養大学出版部「栄養と料理」
監物南美編集長 昔ながらの郷土料理も、少しずつ形を変えながら今日まで伝わってきました。よいところを残して次世代の健康を担えるように伝えていくのは私たちの使命だと思っています。そのような中で、今回の三平汁も美酒鍋も他の作品も、素材にうま味調味料をからめたり食感でアクセントをつけたりする減塩の工夫があり、今の時代に合ったおいしさが伝わってきました。世代を超え、地域を越えて全国に広まっていくのではないかと期待します。
- (株)オレンジページ「オレンジページ」
鈴木善行編集長 「郷土料理」がその土地で長く受け継がれていくためには、伝統を大切にしつつも、レシピが再現しやすいこと、そして新しい世代にも受け入れられる味であることも重要だと、改めて認識しました。今回、受賞された5つのレシピにはそれらの工夫があり、また今の時代に合わせて、うま味調味料によってしっかりと減塩が実現できていて、郷土料理の新たな可能性を感じました。それぞれが新しい世代にも「愛される」メニューだと思います。