後援:日本栄養士会・農林水産省


- 酒造りが盛んな地域ならではの料理で、鍋物の良さを伝承しており、共食の魅力があります。
- 食材のくせを抑える働き、テクスチャーを意識したレシピで、うま味調味料の長所を上手に使っています。
- 肉と野菜が豊富で、栄養バランスに優れています。
- 日本酒+うま味調味料は“だし要らず”という郷土料理の枠を超えた新しいコンセプトの可能性があります。


- 鶏胸肉、砂肝、豚肉に、うま味調味料のみで下味をつけ、減塩の工夫をしました。
- うま味調味料の効果で、砂肝などの臭みを取り、鶏むね肉をしっとりさせ、食べやすくすることを考えました。
- 【 結 果 】
- うま味調味料を鶏肉の下味に使用したことにより、鶏肉のしっとり感や、やわらかさが増し、料理全体的にもうま味が感じられ、おいしく減塩することができたと思います。

- 塩分を減らした代わりに、こしょうを少し増やして、風味をより感じるようにしました。

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材料名 鶏むね肉 鶏すなぎも 豚こま切れ肉 うま味調味料 厚揚げ 白菜 春菊 にんじん ねぎ ピーマン しいたけ 玉ねぎ こんにゃく にんにく サラダ油 酒 塩 こしょう TOTAL 塩分 減塩率 -
【A伝統レシピ】 【B 減塩レシピ】 【C 減塩レシピ+うま味調味料】 配合 塩分 配合 塩分 配合 塩分 50g 0.05g 50g 0.05g 50g 0.05g 50g 0.08g 50g 0.08g 50g 0.08g 50g 0.07g 50g 0.07g 50g 0.07g - - - - 0.3g 0.09g 80g 0.01g 80g 0.01g 80g 0.01g 60g - 60g - 60g - 23g 0.04g 23g 0.04g 23g 0.04g 15g 0.01g 15g 0.01g 15g 0.01g 25g - 25g - 25g - 13g - 13g - 13g - 10g - 10g - 10g - 20g - 20g - 20g - 60g 0.02g 60g 0.02g 60g 0.02g 3g - 3g - 3g - 4g - 4g - 4g - 150g - 150g - 150g - 1.5g 1.5g 0.7g 0.7g 0.7g 0.7g 1g - 1.5g - 1.5g - 1.78g 0.98g 1.07g 45% 40%

- 材料を切る。
鶏むね肉と厚揚げはひと口大に切る。すなぎもは薄切り、白菜と春菊はざく切り、にんじんは薄めの輪切り、ねぎは斜め切りにし、ピーマンは種とワタを取ってタテに6等分に切る。しいたけは切り目を入れ、玉ねぎはくし切り、こんにゃくとにんにくは薄切りにする。 - 鶏むね肉とすなぎも、豚肉にうま味調味料で下味をつける。
- 鍋をあたため、油をひき、2を入れて炒め、春菊以外の野菜、こんにゃく、厚揚げを加えて炒め、塩、こしょうで調味し、更に炒める。
- 酒を加え、野菜がしんなりするまで煮る。最後に春菊を加え、ひと煮する。

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広島県東広島市西条地域で作られる日本酒を使った郷土料理で、もともとは蔵人のまかない料理として生まれました。家族や友達と共に食べる料理で、秋に西条で行われる酒まつりでもふるまわれています。アルコールが飛んでいるので子供から大人まで一緒に鍋を囲んで味わえることが魅力です。地元の日本酒をふんだんに使った、自分たちが住んでいる地域の唯一の伝統料理である美酒鍋を、全国の皆さんに知ってもらいたいです。
▲ PERFECT HUMANの皆さん
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塩分の摂取量が多いと言われている現代で、郷土料理をこれから先も伝えていくためには、減塩は大切だと思います。
うま味調味料を一緒に使うことで、その他の調味料を使用する分量が減り、健康的な食生活が送れるだけでなく、料理のうま味や深みが引き出されると思います。うま味調味料を活用することで、味が濃いという印象があった郷土料理も、子供から大人まで幅広い年齢の人に食べてもらえ、次世代へと伝えていける利点もあると感じました。