うま味調味料のことなら、ここにおまかせ 日本うま味調味料協会

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もぶりご飯は給食にも出ていた料理で、今でも美味しかったと思い出してしまうくらい記憶に残っている郷土料理です。広島の山の幸を一度に味わえるちょっと贅沢な料理を多くの人に食べてほしいです。スーパーなどで身近に買える食材を使い、簡単に作ることが出来ます。旬の食材をもぐらせてみるのも良いと思います。具を一緒に煮るため時間があまりない時でも手軽に作れる一品です。また近年では一人暮らしや子供の孤食が目立つため、共食の楽しさや大切さを残していきたいです。家族や親戚が集まる時に作られていた郷土料理なので、この料理とともに人とのつながりを大切にすることも伝えていきたいです。

もぶりご飯の伝統的なレシピは醬油の甘辛さが強く出ていましたが醬油や塩を減らして、うま味調味料を入れることで出汁の味が引き立ち美味しく食べることが出来ると感じました。地域の食材の味もより感じられる料理になり、食材の美味しさを改めて感じることが出来ます。うま味調味料を効果的に使用することで減塩できるため、高血圧などの生活習慣病予防が出来ます。また、すし酢のツンとした酸味を苦手とする人や子供のためにうま味調味料を混ぜることで酸味がやわらぎマイルドになり食べやすくなりました。
最近では親が共働きの世帯が多いということもあり、子供が一人で食べるという家庭が見られますが、このもぶりご飯を通して共食へとつながることを望むことができます。お子さんのいる家庭では調理過程に混ぜ込むことなど簡単な作業が多いため、子供と楽しく一緒に料理することや郷土料理の伝承も実現することが出来ます。

  • ごはんの消費拡大にもすぐれた料理である。(日本栄養士会会長 中村丁次先生)
  • 家庭でのおもてなしや、家にある食材を用いて振る舞う料理として作られている。地域で手に入りやすい食材を使用するため、沿岸部、山間部で使用する具材が異なる特色をもつ。学校給食のメニューにも登場する郷土料理であり、次世代へ継承も可能である。高齢者から子どもまで、「おいしく食べられる健康的な料理」という思いが伝わる。(鎌倉女子大学 中谷弥栄子先生)
  • 地域の食材を活かして作ることができる郷土料理を、さらに地域の食材を活用して減塩して伝えている点を評価。(長野県立大学 中澤弥子先生)
  • 若い世代自身が美味しいという記憶があり、残したいという実感が感じられた。材料が多い料理なのですね。思い出に残る味。郷土愛が感じられる。(女子栄養大学出版部「栄養と料理」 浜岡さおり編集長)
  • 海沿いから山間部まである広島らしさが感じられる郷土料理。酢の替わりに特産品であるレモンを使っていて、地域性のアピールも大きい。オール広島で参戦した感がある。(㈱NHK出版「きょうの料理ビギナーズ」米村望編集長)
  • 「もぶる=混ぜる」という方言の意味をふまえて再現している。山間部、沿岸部で具が違うことに言及しつつ、どちらも味わえる料理に仕上げている。(㈱オレンジページ「オレンジページCooking」藤井裕子編集長)
  • 具材は家にある食材や身近で買える食材を使うため、簡単に作ること出来る。 寿司飯が苦手な子ども達のために、うま味調味料を加え、酸味をマイルドにした。また、酢を瀬戸内レモン汁に変えたことにより、フルーティーな酸味になり食べやすくなったと思う。今回のレシピではカルシウム不足を考慮し、しらすを使用している。(中谷先生)
  • 酢のかわりにレモン汁を使うのは、斬新。ただし、好みが分かれるかもしれない。せっかくもぶりご飯というくらいなので、具に宝物になるような食材(例 クリ)を入れるアレンジがあるともっと楽しいように思った。錦糸卵を電子レンジで作る方法が、卵焼き器で作るのと、どっちが簡単か分からないと思った。(中澤先生)
  • 電子レンジ活用により、時短をはかっている点。酸味をマイルドにというのが次世代のニーズであるのかどうかがレポートからは見えない。うま味を強めることも同様。カルシウム補強は伝えていくためのポイントとして弱いかもしれない。(浜岡編集長)
  • うま味をマスキングしていた濃いめの甘辛味からの転換に成功しているように思える。じゃこやレモンの使用も効果的なはず。(米村編集長)
  • 今、広島=レモン、という知名度が高まっているので、酢をレモン汁に変えているのはとてもよいと思う。味のメリットだけでなく、興味を持ってもらいやすい、という点で。錦糸卵をレンジで作っている点。料理ビギナーにとってフライパンで作るのは難しいので、若い世代の人にも気軽に作ってほしいという願いを感じる。滋味深く素朴なところが持ち味だと思うが、若い世代に興味を持たれる要素がやや少ない。(藤井編集長)
  • にんじん、絹さやは電子レンジで調理するが、加熱時ではなく、加熱後にうま味調味料を振りかけて調味した。しいたけのだし汁にうま味調味料を加え、うま味を強く感じられるようにした。うま味調味料を加えたことによってまろやかな味になり、食材本来の味も感じられつつ、しっかりと味もついていた。(中谷先生)
  • 調味にうま味調味料を加えることで、うま味を増し、減塩し、味をまろやかに感じるよう、バランスを考えた味つけを可能にしている。(中澤先生)
  • 酸味のマスキング、うま味の補強による減塩効果で食塩相当量が半減できている点は評価できる。(浜岡編集長)
  • 米と具の両方にうま味調味料を使用して、減塩と味の向上を実現。干ししいたけのうま味との相乗効果も図っている。(米村編集長)
  • すし酢にうま味調味料を混ぜている点。(藤井編集長)

  • 塩の量を減らし、代わりにうま味調味料を、具材だけでなく酢飯にも使用することで、減塩によって味が薄くなるのを防ぎました。
  • 人参や絹さやに、塩ではなくうま味調味料を加えることで、味がしっかりと付いて、おいしく減塩することができました。

  • 酢飯の酸味をマイルドにするためにうま味調味料を入れ、酸味が苦手な子供にも食べやすいようにしました。
  • 干ししいたけの戻し汁にうま味調味料を加え、相乗効果によってうま味をより強く感じられるようにしました。

  • 伝統的なレシピは塩分が多いため、塩をできるだけ使用せず、醤油,砂糖,味醂の分量の比率は変えずに、どこまで醤油を減らせるか、美味しく食べることができる配合を検討しました。50%近く減らすことが出来ました。
  • 酢のツンとした酸味が苦手な人も多いため、広島で有名なレモンに変えることで、よりさっぱりとした寿司酢を作ることが出来、食べやすくなりました。
  • 具を煮ている間に、電子レンジを使用してトッピングの人参や絹さやに火を通すことで時間短縮につながり、野菜のビタミンの損失を抑えることも出来ます。
  • カルシウム摂取不足の若い方から高齢者の方まで、少しでも改善するためにしらすを使用しました。

A
伝統レシピ
(1人分)
B
減塩レシピ
(1人分)
C
<うま味調味料活用>
減塩レシピ
(1人分)
C
<うま味調味料活用>
減塩レシピ
作りやすい分量
(4人分)
材料名 配合 塩分 配合 塩分 配合 塩分 配合
【酢飯】
150g 150g 150g 600g
15g
レモン汁 15g 15g 60g
砂糖 5g 5g 5g 20g
2g 2g 1g 1g 1g 1g 4g
うま味調味料 0.2g 0.06g 0.8g(8ふり)
【具材】
人参 10g 10g 10g 40g
牛蒡 10g 10g 10g 40g
油揚げ 4g 4g 4g 16g
干ししいたけ 1g 1g 1g 4g
しらす 4g 0.04g 4g 0.04g 16g
醤油 14g 2.24g 8g 1.28g 8g 1.28g 32g
みりん 9g 5g 5g 20g
砂糖 7g 4g 4g 16g
0.3g 0.3g
うま味調味料 0.2g 0.06g 0.8g(8ふり)
干ししいたけの戻し汁 100g 100g 100g 400g(2カップ)
【野菜のトッピング】
人参 3g 3g 3g 12g
絹さや 2g 2g 2g 8g
0.1g 0.1g
うま味調味料 0.1g 0.4g(4ふり)
【錦糸卵】
25g 25g 25g 100g(2個)
砂糖 1.2g 1.2g 1.2g 4.8g(小さじ1・1/2強)
0.2g 0.2g
うま味調味料 0.1g 0.03g 0.4(4ふり)
TOTAL塩分 4.84g 2.32g 2.47g
減塩率 52% 49%

※上記の表は左へスワイプしてご覧ください。

  1. ご飯をすし酢と合わせるため少し固めに炊く。
  2. レモン汁、砂糖、塩、うま味調味料を合わせ、よく溶かし、ご飯と混ぜ合わせる。
  3. 干ししいたけは水で戻し、油揚げは、熱湯を回しかけて油抜きする。人参、牛蒡、油揚げ、干ししいたけは短めの千切りにする。
  4. ❸の具材と、しらすを鍋に入れ、醤油、みりん、砂糖、塩、うま味調味料と干ししいたけの戻し汁を加えて、汁がなくなるまで煮る。
  5. 煮ている間に、トッピングの人参と絹さやを準備する。
    人参を飾り切りにし、人参、絹さやを電子レンジにかけて火を通し、うま味調味料で調味する。
    絹さやは斜めに半分に切る。
  6. 錦糸卵を作る。皿にラップをかけて、砂糖・塩・うま味調味料を混ぜた溶き卵を薄く広げ、電子レンジで加熱する。冷めたら細く切る。
    *卵1個当たり、500wで1分を目安に、電子レンジで加熱する。
  7. 酢飯と煮た具を混ぜ合わせ、器に盛る。錦糸卵、飾り切りした人参、絹さやをのせる。