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郷土料理コンテスト結果発表

後援:日本栄養士会・農林水産省

漬物、汁物、鍋物、主食となるもの等、幅広いジャンルの郷土料理が集まり、応募された作品の多くには以下の特徴がみられました。 うま味調味料の活用によって、食文化の伝承と、おいしさと健康を満たす取組が、より広がりました。

  • ①郷土の食材の活用し、現代の食事で摂りにくくなっている栄養を、バランスよく含み、栄養課題の解決にふさわしい料理を実現している。

  • ②地域の人や家族と一緒に食べる、共食の大切さを伝えている。

  • ③うま味調味料を活用することで、「おいしい減塩」が可能であることを示している。

日本栄養士会 会長
神奈川県立保健福祉大学 学長
中村丁次 先生

国連は、著しく環境が変化する中、発展しながら持続する社会を可能にするためにSDGsを提案しました。自分の住む自然環境を大切に、自然が生み出す山の幸、海の幸を上手に活用し、それらの食材を無駄なく使う郷土料理は、まさに、SDGsを可能にする料理だと言えます。この郷土料理をさらに健康に寄与させるために、栄養のバランスをとり、減塩していくことは、重要なテーマです。今回応募いただいた料理は、ほぼそのことを可能にする提案でした。つまり、いずれもこのような趣旨に沿った優れた郷土料理でした。
このコンテストを通じて、それぞれの地域における環境、食文化、栄養、健康等、多彩な内容を包含した新たな郷土料理が創設されることを願っています。

鎌倉女子大学 家政学部管理栄養学科
学科長 教授
中谷弥栄子 先生

汁物中心の応募作品に漬物が登場するなど、今回は料理の幅も広がりました。
下処理にうま味調味料を使い素材の良さを引き出したり、手間をかけずに料理をしたいという現代のニーズに対応させたこと、料理本来の意味合いを拡大し新たな展開が提案されたり、次世代の健康志向に着眼したレシピ提案もありました。
「食環境」に着目したレシピが登場したことも注目される点です。自然災害が多い昨今、うま味調味料を使用することにより避難所の食事に郷土料理を提供すること、子どもが料理づくりに参加する「食育」を意識したものも登場しました。
今後、様々な観点から減塩郷土料理を普及するためのアイデアが生まれてくることを期待します。

長野県立大学 健康発達学部食健康学科 教授
中澤弥子 先生

まず、汁物、ご飯物、麵類、漬物など、多様な郷土料理においてうま味調味料を活用したレシピが提案されており、その工夫に感心致しました。優勝レシピの「だんご汁」は、官能検査により団子の小麦粉への塩分添加が不要なこと、汁への適切な味噌の量および具材をおいしく活かすうま味調味料の使い方を提案した、若い世代への伝承を意識した優れたレシピです。準優勝の「べったら漬」は、伝統レシピの味を損なわないで、うま味調味料の添加により減塩を可能にした工夫の漬物レシピで、塩分量の多い料理にうま味調味料を活用するヒントになると思います。郷土料理をもっとおいしくかつ減塩して若い世代に伝承する応募レシピの普及を期待します。

女子栄養大学出版部 「栄養と料理」
浜岡さおり 編集長

今年はさらに応募地域が広がり、所属も多様になりました。「郷土料理らしさ」をくずさずに、おいしさと減塩を両立することには、さまざまな工夫が必要だったことでしょう。今回、受賞された作品は、“おいしい減塩”を実現してるだけでなく、食材を余すことなく使いきる工夫、災害時を意識した視点なども印象的でした。また、料理の歴史や使用材料、作る過程などをていねいに調べ、減塩に挑んだ応募作品を検討する中で、郷土料理についての知識を深めることができたと同時に、後世によりよい形で残したいという応募者の思いが感じられ、温かい気持ちになりました。今後も、コンテストを通じて新たな郷土料理と出会えることを楽しみにしています。

(株)NHK出版「きょうの料理ビギナーズ」
湯原一憲 編集長

今回、コンテストの審査を初めてさせていただきました。郷土料理の形を変えずに、うま味調味料で上手に減塩できることに改めて驚きました。しかも減塩のみならず、うま味調味料で味つけの物足りなさを補ったり、味をまとめたりと、郷土料理をおいしくしようとする工夫が随所に見られ、参加された皆様の真摯さを感じます。優勝した西南女学院大学近江ゼミが、次世代に伝えるため「将来の高血圧を予防するためには、子どもの頃から薄味に慣れ、塩分の過剰摂取を抑えることが重要です」と書いていた点が印象に残りました。郷土料理の継承とともに、減塩することで健康を守る気持ちが伝わってきました。

(株)オレンジページ「オレンジページ」
鈴木善行 編集長

開催3度目となる今年、さらに全国の幅広い地域から、前回、前々回以上にバラエティに富んだ作品が多数寄せられました。汁ものあり、漬けものあり、鍋ものありと、各地に根づいた郷土料理の奥深さが感じられました。また、各作品の応募シートからは、伝統的な作り方・味わいの継承と、うま味調味料を使った減塩の両立を実現するための試行錯誤、そして創意工夫を伺い知ることができました。わが地域の郷土料理を、新しい時代に新しい形で残したい、そんな深い愛情のなせる業だと感じました。食文化継承のため、地域活性化のため、何より健康寿命を延ばすため、郷土料理をいい意味で進化させるアイディアに今後も期待しています。