|
1968年にアメリカの科学者が中華料理店で食事をしたあとの顔のほて りや頭痛、首筋や肩にかけての灼熱感などの症状が中華料理店で多用 されるグルタミン酸ナトリウムによるものであると科学雑誌に発表したことが きっかけで、長い間、グルタミン酸ナトリウムは中華料理店症候群を起こす 原因物質として疑われてきました。このことについては多くの臨床試験や 疫学調査が行われてきており、これらの症状とグルタミン酸ナトリウムの摂取
とは何の因果関係もないことが科学的に示されています。国連のJECFAも これらの試験結果を慎重に審査しています。
アメリカでは1990年代にボストン、シカゴ、サンディエゴを拠点とする三つの医療機関を通じて大規模な臨床試験が実施されました。自称「中華料理店 症候群患者」と言われる130名を対象に二重盲検法※による厳密なグルタミン 酸ナトリウム投与試験が行われた結果、中華料理店症候群と呼ばれる各種 症状とグルタミン酸ナトリウムの因果関係は否定されています。この試験の 結果は2000年にアメリカの臨床医学雑誌にも発表されています。
症状との相関関係が疑われる物質(ここではグルタミン酸ナトリウム)の入った試料と、症状とは関係のない物質(乳糖など)の試料を準備し、被験者に与える側も被験者もどちらの試料にグルタミン酸ナトリウムが入っているかはまったくわからない状態で心理的作用を除去して実施される。試料はグルタミン酸ナトリウムが入っていることが味で判別されることがないように工夫されている。
|